今や高速道路を利用しているほとんどの人が利用しているETC。
ETCとは
Electronic toll Collection Systemの頭文字をとったものです。
このETCは高速道路の料金所で停止することなく料金の支払いができる装置です。
高速道路の料金支払いによる渋滞の緩和に役立てられていて、2001年から利用が開始されています。
そんな既存のETCと新しいETC2.0にはどんな違いがあるのでしょうか。
ETC2.0とは
これまでのETCは料金収受のみにとどまっていました。
しかし、ETC2.0はITSスポット(全国高速道路に設置された約1700個の通信アンテナ)と
双方向通信することで様々なサービスを実現しています。
- 渋滞回避ルートを教えてくれたり
- 安全運転をサポートしてくれたり
- 災害時の適切な誘導をしてくれたり
ETCの利用状況を調べてみました。
令和3年5月国土交通省の資料を見てみるとこのような利用状況になっています。
ETC利用台数671万台/日
ETC利用率93.2%
ETC2.0利用台数189万台/日
ETC2.0利用率26.5%
4台に1台はETC2.0という利用状況になっていますね。
一時退出の料金据え置き
これまでは一般道の道の駅を利用するために高速道路を降りて、また高速道路に乗り直すと初乗り料金になっていました。
ETC2.0では高速道路を一度降りて、再度乗り直した場合に追加料金がかからないようになっています。
このサービスが利用できる道の駅は全国23箇所(令和3年5月時点)となっています。
※条件あり
・ETC2.0利用者
・対象のインターチェンジで乗り直し
・同一方向利用(走ってきた高速道路と同じ向きに乗り直す)
・国道から道の駅に入場
・対象のインターチェンジ退出後3時間以内に、同一のインターチェンジから乗り直す
圏央道割引
ETC2.0利用者を対象とした割引があります。
対象区間
- 圏央道(茅ヶ崎JCTから海老名JCT、海老名から木更津JCT)
- 新湘南バイパス(藤沢から茅ヶ崎JCT)
※条件があります。
- ETC2.0利用者
- ETCゲートから入場
割引後料金についてはHPをご参照ください。
渋滞回避支援
ETC2.0では広範囲の渋滞情報を活用して渋滞回避支援をしてくれます。
VICS(これまでの渋滞情報を教えてくれる電波)は200km先の情報にとどまっていました。
ETC2.0はITSスポットを使用することで1000km先の高速道路情報を得ることができます。
それによって何通りもあるルートの中から最適なルートを選択し案内をしてくれます。
まとめ
これはETCつけなきゃっていう程のメリットはないように感じました。
すでにETCを利用している人が新しくETC2.0にするというよりは車を購入するときに
ETCとETC2.0で迷って、じゃあとりあえず2.0つけておこうかなくらいなのかなと思いました。
圏央道や道の駅を利用する人にしか割引の恩恵はない、渋滞情報はスマホでも入手可能。
設置するにも通常のETCより割高なので、自分のお財布や利用方法を考えて検討してみてはいかがでしょうか。
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